小学校での英語教育が必修化され、お子さんの英語学習に対する関心がこれまで以上に高まっています。学校の授業だけでは不十分と感じて、自宅でも英語学習をさせたいと考える保護者の方は多いのではないでしょうか。
しかし、英語教材は種類が豊富で、「どれを選べばいいのか分からない」という声をよく耳にします。大切なのは、お子さんの学年や英語レベル、そして学習の目的に合った教材を選ぶことです。
この記事では、小学生向けの英語教材をタイプ別に比較し、お子さんに合った教材の選び方を詳しく解説します。

小学生の英語学習で押さえるべきポイント
小学校の英語教育の現状
現在、小学3・4年生では「外国語活動」として英語に慣れ親しむ授業が行われ、小学5・6年生では「外国語」として教科化されています。
- 3・4年生:聞くこと・話すことが中心。アルファベットや簡単な表現に親しむ
- 5・6年生:読むこと・書くことも加わる。600〜700語程度の語彙を学習
中学校に進学すると、小学校で学んだ内容は「既習事項」として扱われます。つまり、小学校の段階である程度の英語力を身につけておかないと、中学校の授業で苦労する可能性があるのです。
小学生の英語学習で大切な3つの要素
小学生の英語学習では、以下の3つの要素をバランスよく取り入れることが重要です。
- 「聞く力」を育てる:英語の音に耳を慣らし、リスニング力の土台をつくる
- 「話す力」を育てる:簡単なフレーズを声に出して練習する
- 「読む・書く力」の基礎をつくる:アルファベット、フォニックス、基本的な単語の読み書き
小学生の英語学習では、「楽しさ」が継続のカギです。お子さんが「やらされている」と感じると、英語嫌いになるリスクがあります。ゲーム感覚で取り組める教材を選びましょう。
小学生向け英語教材のタイプ別比較
タイプ1:通信教育系(総合的な英語学習)
通信教育は、カリキュラムに沿って段階的に英語力を伸ばせる点が魅力です。
進研ゼミ小学講座「Challenge English」
- タブレットやPC上で4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく学習
- AIが発音を判定してくれる機能あり
- ゲーミフィケーション要素が豊富で、お子さんが飽きにくい
- 進研ゼミ本体の受講者は追加料金なしで利用できる
Z会 小学生コース(英語)
- 良質な教材と丁寧な添削指導が特徴
- オンラインレッスンでネイティブ講師と会話練習が可能
- 学校の授業の先取りや中学準備にも対応
- 費用は月額3,000円前後(コースによって異なる)
スマイルゼミ 小学生コース(英語プレミアム)
- 専用タブレットで学習。直感的な操作で低学年でも取り組みやすい
- 英語プレミアム(月額748円〜)で通常コース以上の英語学習が可能
- フォニックスや英検対策にも対応
- 自動丸つけ機能で、一人でも学習を進められる

タイプ2:オンライン英会話(話す力を重点的に伸ばす)
「話す力」を重点的に伸ばしたい場合は、オンライン英会話が効果的です。
リップルキッズパーク
- 子供専門のオンライン英会話スクール
- フィリピン人講師によるマンツーマンレッスン
- 週1回プラン:月額3,300円(税込)から
- ゲームやイラストを使った楽しいレッスン
- きょうだいでアカウントをシェアできる
ハッチリンクジュニア
- 3歳〜高校生対象の子供向けオンライン英会話
- 日本人講師とフィリピン人講師を選べる
- 月4回プラン:月額3,060円(税込)から
- 英検対策レッスンも充実
Kimini英会話(学研)
- 学研が提供するオンライン英会話サービス
- 小学生向けコースが充実
- 月額1,210円〜のプランあり(回数制限あり)
- 学研の教材を活用した体系的なカリキュラム
オンライン英会話は、人見知りの強いお子さんには最初のハードルが高いことがあります。まずは日本語が話せる講師のレッスンから始めて、徐々に慣れていくのがおすすめです。
タイプ3:アプリ・デジタル教材(ゲーム感覚で楽しく学ぶ)
スマートフォンやタブレットのアプリは、お子さんが自発的に取り組みやすい手軽さが魅力です。
Duolingo(デュオリンゴ)
- 世界で最も利用者が多い語学学習アプリ
- ゲーム感覚で英語を学べる(レベルアップ、ストリーク機能など)
- 基本無料で利用可能
- 1日5〜15分の短時間学習に最適
楽天ABCマウス
- アメリカの幼稚園〜小学2年生向け英語学習プログラム
- 5,000以上のアクティビティで飽きない
- ネイティブの発音で英語の音に慣れることができる
- 月額1,233円(税込・年間プランの場合)
トド英語
- 3〜9歳向けの英語学習アプリ
- AI技術を活用したパーソナライズド学習
- デイリーコンテンツが毎日更新される
- 動画、絵本、ゲームなど多彩なコンテンツ
タイプ4:市販のテキスト・ワークブック(基礎をしっかり学ぶ)
紙のテキストは、「書く力」を鍛えるのに最適です。デジタル教材と組み合わせて使うと効果的です。
おすすめの市販教材
- 「英語が好きになる小学生のための英語」(学研):イラストが豊富で初心者にやさしい
- 「小学生のためのはじめての英検5級」(旺文社):英検受験を視野に入れた学習に
- 「Oxford Phonics World」(Oxford University Press):フォニックスを体系的に学べる世界的ベストセラー
- 「Sight Word Readers」(Scholastic):頻出単語を絵本で覚えられる

学年別のおすすめ教材の選び方
小学1〜2年生:英語に「慣れる」ことが最優先
低学年のうちは、英語を「勉強」として捉えさせないことが大切です。
- 英語の歌やアニメを日常的に流す
- アプリやタブレット教材でゲーム感覚で触れる
- 英語の絵本の読み聞かせ
おすすめ:楽天ABCマウス、トド英語、英語の絵本
小学3〜4年生:4技能のバランスを意識し始める
学校での外国語活動も始まる時期です。聞く・話すに加え、少しずつ読む・書くの要素も取り入れていきましょう。
- フォニックスを学んで、英語の読み方のルールを知る
- 簡単な英文を書く練習を始める
- オンライン英会話で「話す」経験を積む
おすすめ:スマイルゼミ英語プレミアム、リップルキッズパーク、フォニックス教材
小学5〜6年生:中学準備を意識した学習
教科としての英語が始まり、中学校の英語授業を見据えた準備が必要になる時期です。
- 基本的な文法の理解(be動詞、一般動詞など)
- 英検5級〜4級レベルの語彙力
- まとまった英文を読む・書く練習
おすすめ:Z会英語コース、英検対策教材、オンライン英会話
英検は学習のマイルストーンとして有効です。合格するとお子さんの自信につながり、次のステップへのモチベーションにもなります。小学生のうちに5級〜4級を取得しておくと、中学校での英語学習がぐっと楽になります。
英語教材を選ぶ際の注意点
お子さんの「英語嫌い」を作らないこと
最も避けたいのは、教材選びや学習の進め方を誤って、お子さんが英語嫌いになってしまうことです。
- 難しすぎる教材を与えない(まずは「できる」体験を積ませる)
- 他の子と比較しない
- 毎日長時間の学習を強制しない
- 間違いを厳しく叱らない
「インプット」と「アウトプット」のバランス
英語学習は、聞く・読む(インプット)だけでは定着しません。話す・書く(アウトプット)の機会を意識的に作ることが上達の近道です。
例えば、通信教育でインプットし、オンライン英会話でアウトプットするという組み合わせは非常に効果的です。
継続できる仕組みを作る
英語学習で最も重要なのは継続です。そのために以下のような工夫をしてみましょう。
- 毎日決まった時間に取り組む習慣をつける
- 1回あたりの学習時間は15〜30分程度に抑える
- 学習の記録をつけて、成長を「見える化」する
- 定期的に英検やテストで到達度を確認する
文部科学省の「外国語教育」のページでは、小学校の英語教育に関する最新情報が確認できます。

英語教材の費用比較
主な英語教材の月額費用を比較してみましょう。
| 教材名 | タイプ | 月額費用(税込目安) |
|---|---|---|
| 進研ゼミ Challenge English | 通信教育 | 本体受講料に含む |
| Z会 英語コース | 通信教育 | 約3,000円 |
| スマイルゼミ 英語プレミアム | 通信教育 | 本体+748円〜 |
| リップルキッズパーク | オンライン英会話 | 3,300円〜(週1回) |
| ハッチリンクジュニア | オンライン英会話 | 3,060円〜(月4回) |
| Duolingo | アプリ | 無料(有料版あり) |
| 楽天ABCマウス | アプリ | 1,233円〜 |
英語教育に関する研究情報は、公益財団法人 日本英語検定協会のサイトでも参考になる情報が掲載されています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 小学生のうちから英語を学ぶ必要はありますか?
必須です。小学校で英語が教科化されている以上、中学校入学時には一定の英語力が前提とされます。また、小学生の時期は「英語の音」を聞き分ける耳が育ちやすいため、早めに英語に触れておくことは大きなアドバンテージになります。
Q2. フォニックスは本当に効果がありますか?
はい、非常に効果的です。フォニックスとは、英語の文字と音のルールを体系的に学ぶ学習法です。フォニックスを身につけると、初めて見る単語でもある程度正しく発音でき、英語を読む力が格段に向上します。
Q3. 英検は何年生くらいから受けさせるべきですか?
一般的には、小学3〜4年生で英検5級、小学5〜6年生で英検4級を目指すのが無理のないペースです。ただし、お子さんの英語力によっては、もっと早い段階から挑戦することも可能です。合格体験がモチベーション向上につながります。
Q4. 親が英語が苦手でも、子供の英語学習をサポートできますか?
もちろん可能です。今の英語教材は音声付きが当たり前ですし、オンライン英会話ならネイティブ講師が指導してくれます。親御さんの役割は「英語を教えること」ではなく、「学習環境を整え、お子さんの頑張りを応援すること」です。
Q5. デジタル教材と紙の教材、どちらがいいですか?
両方を使い分けるのが理想的です。デジタル教材は音声やアニメーションで「聞く・話す」を楽しく学べ、紙の教材は「書く力」の育成に向いています。お子さんの好みに合わせて、メインの教材を決めつつ、もう一方で補完するのがおすすめです。
Q6. 英語教室(英会話スクール)と自宅教材、どちらが効果的ですか?
それぞれにメリットがあります。英語教室は対面でのコミュニケーション力が育ちやすく、自宅教材は毎日の継続学習に向いています。予算や通学の都合に応じて、片方を選ぶのも、両方を組み合わせるのも有効です。
まとめ
小学生の英語教材選びのポイントをまとめます。
- お子さんの学年・レベル・目的に合った教材を選ぶことが最重要
- 通信教育・オンライン英会話・アプリ・テキストを上手に組み合わせる
- 低学年は「楽しさ」重視、高学年は「中学準備」を意識
- フォニックス学習は早い段階から取り入れると効果的
- 「インプット」と「アウトプット」のバランスを意識する
- 1日10〜15分の短時間学習を毎日継続することが上達のカギ
英語学習は、始める時期が早ければ早いほど有利です。しかし、それ以上に大切なのは「楽しみながら続けること」です。お子さんが「英語って楽しい」と思える教材に出会えれば、その先の英語学習がぐっとスムーズになります。まずは無料体験やお試し教材から、気軽に始めてみてください。
